着けている女性がいない

 

ジュエリーをしない選択

「もう、あまりキラキラしなくても
いいかもしれない。」そんな声が聞こえてきます。

「ジュエリーのプレゼントは欲しいけれど、

自分からどうしても買うほどでもないし。
・・・今は様子見していよう。」とか。

巷ではそんな思いがあるようです。

 

何が流行っているのかと、
ついつい女性の装いに目がいく私ですが

ジュエリーを着けている方が少なくなっていると
実感しています。

リサーチしたところ10人中2、3人のが着用、
しかもシンプルなピアスタイプで、

ネックレスは細いチェーンタイプでした。

特に、マスクの紐にひっかかることもあって、
イヤリングは敬遠されているように感じますし、

ピアスも長めのものは紐にからまるので
避けたくなります。

 ですよね?

 

そういう私も、”自分を引き立たせるジュエリー”を
おすすめしてきたけれど、

敢えて言うなら

今は、ますます”人との触れ合いの中でのジュエリー”
のような気もします。

 

コロナで潮目が変わった?

 

春のコロナ禍が少し落ち着いて振り返ると、

これまでのは当たり前のような
生活がそうではなかったのね、

実は安全というガラスの床を歩いていたのだと
気づかされました。

街はゴーストタウン化して静かでした。

本当に何もかもが異例で、
籠っているのが今はベストなんだと
思うしかなかった日々、

家族のこと、仕事のこと、これからのこと、
いろいろと考えませんでしたか?

私はいろんなことを考えるきっかけとなりました。

 

大切なことって何だろう

 

コロナの感染でお亡くなりになった方も多く、

あの方は大丈夫だろうか、
あのお店はどうしているのだろうか、と、

目に見えない敵におびえながら
誰かのことを気にかけている。

自分のこの先はどうなるのだろうと不安になったり、
誰かと話したくなったり、

考える時間が生まれたりと、

自分と向き合う時間が
多くなったのではないでしょうか。

 

おしゃれもしなくてもよくなり、

お化粧もしなくてもよくなり、

マスクや眼鏡で顔も隠せる、人の目もないし、

どこのだれかもわからないし
飾ることなく出かけることもない・・・
ちょっと楽チンかも。

 

それでは家の中の片付けでもしようかと、
たくさんの方が断捨離をなさったようで
粗大ゴミの収集も混み合っていると聞きました。

もしかして、大切なものって少ないのかもしれない。
命や家族や、愛すべき友人、ペット、仕事。

 

でも、人は「パン」のみでは生きていけませんよね。
文化的できれいなもの、
心の平安がなければ
生きられないようになっています。

ですから
自粛解除あけのデパートは賑わっていました。

某有名ブランドバッグは健在で店の前は行列でした。

コロナなど関係なくさすがブランドの力です。
人々の購買意欲は1ミリも減っていないようです。

人にとっての「欲」は生きる楽しみでもあります。
お買い物は楽しい。

やはりジュエリーも着けるとテンションあがります。

 

 

でも、いろんな方とお話をしてやはり感じるのは、

これまでと違う、

立ち止まっている方が多いなと思うことです。

私の思うジュエリーは

「絆」的な役割のものに感じます。

 

母から娘へ:
ジュエリーの役割

 

断捨離から、
「昔のネックレスが見つかって何かになりませんか?」
と聞かれることが多くなりました。

ネックレスを娘さんやお孫さんに譲渡する、
この画像のように笑顔で触れ合うような
イメージですね。

 

例えば、昭和の3、40年代の
何かの宝石が付いた爪留めリングを

買い取り業者さんに持ち込むと
K18で約1万円ほどです。

宝石そのものの引き取りは、
ダイヤ、ルビー、エメラルド、サファイア以外は
(それでも大きさや質によりますが)
高値にはなりませんし
地金の買い取りが主流です。

メレダイヤは
リフォームすれば使うこともできますが、
それ自体にお値段をつけることはありません。

もう着けない指輪、

換金して1万円もあれば嬉しいですが、
ランチをしてお茶して、
結局1日で使ってしまいます。

それはそれでいいのですが、

思い出のジュエリーはもうありません。

 

でも、次の世代へとつなぐという、
価値を価値以上に生み出すことに
「ジュエリーリフォーム(リメイク、リモデル)」
があります。

   思い出を話しながら手渡していく。

実は私には娘がいませんので、
受け継いでもらえ語り合えるということ
はかなり憧れの世界です。

いったいどんな感じなんだろうと、
想像してしまいます。

 

宝石のジュエリーは加工賃と地金代はかかりますが、
お引き取りの地金代(例えば先ほどの1万円=時価)
を差し引くのでお得感もあります。

新たなものができて、
「あら、こんなふうになったのね」

と、母から娘へと受け継がれる、家族として、
自分だけのオンリーワンを残していける
価値へと変化します。

ネックレスは地金代がいりませんので
もっと簡単に直すこともできます。

 

ゆくゆくはまた娘からその次の世代へ、
唯一無二の世界。

私はそのような親子さんと関わってきて、
都度とても暖かなぬくもりを感じて
お話を伺うだけでも嬉しくなります。

 

お家のジュエリーが世界に
1つの宝物になる

 

例えば、手元にある地金だけの指輪・・・
もう使うことのないもの。

外国に行った時のお土産、または購入したもの、

若い時に買ったけれど、
もうこのデザインは古いかも、

母からもらった水晶のネックレス、

なんかよくわからない石、

昔の珊瑚や琥珀などのネックレス
きっと何かになります。
(ブローチはちょっと難しい場合もあります)

埋もれていたものを発掘して宝物にしたら
どんな気分でしょうか。

 

人と人との関係性のジュエリーは、

繋がる喜びや世界の1つだけというコロナのあとの
ジュエリーの1つの姿だと思います。

大切なものを大事な人へ。
自分も直したジュエリーを楽しんで後に伝えていく。

何かご相談いただけたら幸いです。

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