近くの森では、樹齢は何百年にもなりそうな落葉樹がにょきにょきと立っている。
樹皮にはかつてツタが巻きつき、そのツタが樹皮と一体化して蛇のようにうねうねと伸び、まるで魔物から樹木を守るかのようだ。
何ものも寄せ付けませんよ、と言っているようだ。樹木どおしがもし語らうとしたら、この木はボスなのだろうか。
そんな童話もあったなぁと思い出す。
御神木というのはもしかしたらこういうものかもしれない。
その逞しい幹と枝からは、誰からも気づかれなくてもここに根を張る、大きなエネルギーが感じられた。
そこにしばらく立ちすくんでいると、野鳥の憩いの場所なのか、コロコロとさえずりながらその羽を休めていた。
風がサワサワと紅葉した葉を落とし、周りを見渡せば冬枯れの光景がみえる。
この冬枯れの空気感は独特のさみしさと美しさをもたらし、写真も綺麗に写る。
やっぱり自然はいい。
みちみち、鷺が小川にいた。
体が大きくて少し驚きました。