リフォームのお打ち合わせ
デザインをする以外に、4年間ほど化粧品会社のセレクトショップでバイヤーをしていた時がありました。
当時、年に6回アクセサリー、ジュエリー、婦人雑貨の買付にロンドン、パリ、ミラノ、ニューヨークに行ったのですが、ファッションウィーク中なのでいくつかのメゾンの最先端コレクションに行く機会に恵まれました。
旬のデザイナーのメゾンのコレクション会場はドキドキの連続です。美術館で行ったり、テント内で行ったり様々ですが会場の雰囲気は期待感でいっぱい。
元々オシャレは好きなものの自己流で雑誌を括るくらい。最先端のファッションには疎い方でした。
ですので、そこに集まるVOGUEやELLEなどの編集者、カメラマン、モデル、かっこいい凡ゆる人を見ているだけで刺激的で別世界。
そんな中でも当時の上司の堂々とした振る舞いに尊敬を覚えました。
ファッションとアクセサリー、ジュエリーの関係は切っても切り離せないもので、私の今はその頃にとても意味づけられたように思います。
コーディネートの中にジュエリーがある、それが当たり前の世界。
よりいっそう服を引き立たせ、やがて着る人を印象的に魅せるくれる。その役わりも肌で感じました。
アーティスト系のジュエリーはモダンでシンプル。当時はアイザック・ミズラヒやアズディン・アライア等に欠かせない。
買付は各メゾンを直接訪ねます、スーパーモデルが、ついこの間のコレクションのプロパーラインの作品を着て登場してくれる。
洋服の買付の担当者の手伝いをしながら、
美 美 美!
と、ときめき以外なかったのでした。
メゾンのスタッフも当然お洒落ですが、妊婦さんが身体にピッタリしたお腹の目立つワンピースを着て動き回っていたのも目が点。まぁるいお腹が何かかっこよく見えたり。
「プラダを着た悪魔」のようなファッションの世界を目の当たりにして20代の私は興奮して明日を考えるとワクワク、
担当のアクセサリーとジュエリーの買付はまた異なる刺激があり、特にニューヨークはすごかった。
私がどうしてもコーディネートでジュエリーを考えてしまう、というのはそういう経験があるから。
実際、「今日はこのジュエリーを着けるからこの洋服にしよう」と思うこともしばしば。
出かける際はまずはネックレス選びから始めます。
そんなふうに思うのでネックレスは特にファッションを意識してしまいます。
今日のお預かりのお品もだんだんイメージが湧いてご期待以上のものになりますように。